TRUE☆HAIR TOC 〜Part2〜

投入は全てを制するを知るはじまり

研修は概要説明から根本原因の図解説明に進み、シミュレーションゲームのルール説明の後、いよいよ第1ゲームへと進む。

材料投入から納品までを6工程とした仮想製造ラインを一部門1人が担当しダイスの出目によって1日の仕事量を決めて市場の需要に対して完成した商品を納品することで、通常の業務の中に存在するつながりとバラツキを全員が体感した。

リアルでは基本的に残業が存在しないお店なので、付き合い残業はしない意志決定。

社長を入れ4名のスタッフだったので、投入(私かのさん)と第2工程(睦子さん)に私達インストが入ったのだが、私の出目がすこぶる調子いい。
平均値3.5以上の仕事をバリバリこなす。

残業はしない意思決定だったので、出目のバラツキによって仕掛品の次工程供給が追いつかない現象が発生して赤チップ(納期遅れの信用失墜レッテル)もどんどん溜まっていく。

「みんながその日にできる力を出し切って働いている工場(会社)ですがどうですか?」と感想を聞いてみると。

ちょっとイラッとして声で「その投入なんとか何ないの〜」と若いスタッフからの声!
インストが叱られる瞬間だ!笑

スタッフはいくら仕事が増えてもお客様のニーズには100%応えられていない事実に直面する。

来たな〜 来たなぁ〜 投入は全てを制するという思考転換の序幕が上がった。

予想もしなかった才能

決算では、意外にもアーティストとしての才能を認められているスタッフさんが表情を変えず淡々と決算を進めてく。社長もタジタジになる程の理解力と速さ。

美的センスを持ち味と認識していた社長の概念が壊れ始める瞬間だ。
顔色が変わったのは、スタッフではない。

そこで間髪を入れず
納期をまっとうできなかった力不足を高性能機械(ダイス+1個)の導入により生産性の向上を図って補ったらどうなるかやってみましょうと第2ゲームの提案をする。

先日のスタッフミーティングでも社長は生産性の事を力説していた。
スタッフの能力を余すところなく使いたい。
PQ100万円スタイリストを輩出してサロンの利益を上げたいのだ。
社長!ちょうど良い機会に遭遇しましたね!ふふふ・・・。

ゲームの説明は進み、会社予算の都合により導入できなかった部門を第4工程としてダイスが1個しかない制約資源を設定。

図らずも第4工程には社長が座っており、その前には看板スタイリストである奥様、
制約資源の後ろは有能なスタッフが鎮座。

制約資源の工程を心配するスタッフの体は社長の方を向いていたが、
チラ見する視線は投入の現場をチクチク刺している。

社長の次工程のスタッフは、在籍3年目でありながらお客様対応や電話予約で競合店の熟練スタッフに勝るとも劣らないコミュニケーション能力と気配りの細やかさを兼ね備えた実力の持ち主であり、お店の売上の入口を一手に引き受けていると言っても過言ではない社長自慢のスタッフである。そんな彼女が手ぐすねを巻いて座るように見える光景は何とも言えない愉しさがある。

さぁ第2ゲームの始まりda!

サイコロの出目に最初は一喜一憂していたスタッフ(実は私が一番盛り上がっていた)だが、
制約資源の社長の出目がほぼ平均を下回る結果が続きまわりに悪びれるそぶりもなく、仕事も十分に流れてこないことから次第にスタッフの表情は無表情になって行く。

そうしている間に制約資源の次工程と出荷の工程(スタッフ2人が担当)でブツブツと何か話すようになってきた。
これが社長がわからない社長への意見や提案そのもの。

社長はマイペースでPQを稼ぎ、社長の前工程では看板スタイリストの奥様がサイコロ2個でバンバン仕事を持ってくる。
先の詰まりと後の滞り。

詰まりの現状を静観できるスタッフの聞こえない意見や提案は社長に留まることなく看板スタイリストまでにも及んでいるのは彼女らの呟きをダンボの耳で聞いている私には十分伝わってきている。

まさしく先日のスタッフミーティングでの議題がゲームでリアルに再現された状況。

ポーカーフェイスはフォーカスしている証し

表情を変えずゲームを進めたスタッフたちだが、何も考えていないわけでもなく、意欲がないわけでもない。

根性論や理不尽を受け止めて生きてきた40代以上のシニア世代にとって感情や勢いを表に現さない現代の若い世代を理解できていないことがそもそも人間関係の滞りであり、目線に立っていない証しでもある。

ここで注目すべきは、経営者側に意見や不満の矢先は向いているものの、私が担当している投入の工程をキリッとチラ見することをスタッフが忘れていないということ。

経営者以上にスタッフの目は鋭く、無言のうちに経験未熟を評価する側が経営の本質を評価されているのかもしれない。

さて、第2ゲームの結果は、お客様の需要に応えるため個別残業を意思決定して赤チップは激減、納品も何とか需要に応じることができたが、山のような仕掛り在庫が残ってしまった状況。なんかスッキリしない空気がサロン内に立ち込めている。

決算の計数もスピードが上がるスタッフに決算を急ぐ社長の頭は下を向きっぱなしで表情さえ確認できないほど。
ババを引いた感の社長はこのままポーカーフェイスでいられるのか?

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投稿者プロフィール

kano
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かのさんこと鹿子澤浩美(カノコザワヒロミ)です。
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