社長からのSOSで緊急出動!その1

 社長からのSOS

平成30年3月末日を以って33年の消防生活を終え一年が過ぎ2回目の4月を迎え。

現在私は、市民を自分の身体を張って守る立場から、体を張って市民を守る消防士や警察官をはじめ自衛官、刑務官などを含むあらゆる危険な場所で働く方々の安全を側面から守るという仕事をしている。

その傍ら、33年の現場経験と発想を活かし防災士としての防災意識の市民啓発と在職中から自己啓発の一環として学んでいる業務改善経営戦略会計シミュレーションのインストラクターとしての活動も始めている。

そんなある日、友人であり経営の商談役でもあるワビタンからメッセージが飛んで来た。

山形県のある製造会社の社長からSOSを受信したとのことであった。

現在消防士ではない私だが、緊急事態!SOS!というと黙ってはいられない。
妻と二人秋田から向かった会社に着くと社員食堂に集まった70人の従業員の姿があった。

現場にただよう違和感

研修会場となったその現場には、3代目として事業を承継した社長の想いと現場で働く人たちの姿がドット模様のように存在していた。

社長は真面目で営業から出荷まで何でも自分で熟す努力家。
3代目という重圧が彼をそうさせているのかも知れない。

現場で働く人達は、黙々と与えれれた仕事を熟す実直で寡黙な人が多いような雰囲気。
外国からの就業者も中に混じって違和感なく仕事をしている。

静かだ。

裏腹な状況は存在する

消防の現場でこんなことを経験した。
国道をふさぐ車両2台が横転する事故であった。
そんな現場にも関わらず、現場到着すると静まりかえっている。

中隊長がポツリとつぶやいた。
「予想を超える悲惨な現場は静まりかえっている。気をつけろ!」
誰一人として助けを求めたり慌てふためいたりしていない。傍観者も然りだ。
生命感のない荒野のようなイメージが私の中に湧き上がる。

活動まもなく社会死状態の2名と極めて重篤なの状況の2名の傷病者4名を確認。
それぞれが点在している凍りついたような状況。
交通事故は飲酒運転が原因だった。
この事故によって何の関係もない命が奪われたのも事実。
そして、交通事故等による高エネルギー外傷は、火事よりも恐ろしい生命危険であることを
皆が知らなければならない。

なぜか期待感が湧いてくる

この事故現場に会社の状況をなぞるわけではないが、
大人数でいながら何のざわめきもない静かな状況を「統制が取れた状況」と
即座に捉えてはいけないと感じたのは私だけではなかったと思う。

そんな現場だからこそ、劇的な改善は十分見込まれる。
我々3人のタクラミスト全員は、疑わずして大きな期待を胸に描いた。

静かなる原因を探るための研修が始まっていった。

 

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投稿者プロフィール

kano
kano
かのさんこと鹿子澤浩美(カノコザワヒロミ)です。
緊急時に活用できるTOC理論をご紹介しています。
MGも緊急時の考え方に応用できないか研究しています。
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